森田動物医療センター【動物病院*どうぶつ眼科*循環器内科】

HOME

診療案内

病院案内



アクセス



森田動物医療センター




症例紹介


眼が異常に大きくなっている症例


◆ 症例1

 M.ダックス、10才、女の子、3か月前より、左眼球の充血があり、病院で治療を受けていたが良くならず。だんだん、眼球が大きくなり、角膜の透明度がなく赤白くなってきたので当院を受診。



初診時の画像、角膜は赤白くなり、疼痛はなく、牛眼になっていました。
なお、眼球全体に出血があり、網膜剥離になっていました。



上の画像は毛様体破壊術(冷凍手術)1か月後の画像です。
眼球の出血はなくなり、牛眼が小さくなりました。なお、角膜の透明度
は眼球出血による角膜内皮障害のため元に戻りませんでした。
出血後時間がたちすぎたのが原因です。現在は経過良好です。


◆ 症例2

パピヨン、12才、男の子、4か月前に左眼緑内障と診断され病院で治療を受けていましたが、眼球が大きくなり、角膜潰瘍も重度になってきたので当院を受診。



初診時の画像、牛眼になり角膜潰瘍もかなり重度でした。
超音波検査で眼球の構造は正常でしたが、眼球後方に高エコー(白い)の部位が認められました。飼い主様との相談で眼球摘出を選択、病理検査を行いました。検査の結果は腺癌(眼窩内の外分泌腺あるいは副鼻腔粘膜上皮由来の悪性腫瘍性病変)でした。



この画像は術後7か月後のもので、再発はみられず、経過観察中です。


◆ 症例3

シーズー、4才、男の子、1か月前より、病院で右眼結膜炎、緑内障、牛眼とのことで治療を受けていましたが、悪化するだけで一向に良くならず、しかも
元気、食欲がほとんどなくなり当院を来院しました。



上の画像は初診時の右眼の画像、牛眼状態、角膜は潰瘍、眼球内は確認できません。



上画像は左眼、牛眼状態、前房は真っ赤で眼球内は確認できません。
左右両眼とも超音波検査で網膜剥離、眼球出血がみられます。
血液検査の結果、内科疾患が疑われましたので内科治療を選択しました。



上画像は治療3か月目のものです。眼球は正常の大きさになり、初診時と違い元気になりました。なお、両眼とも網膜剥離のため、視力は失われました。


◆ 症例4

トイ.プードル、13才、女の子、4か月前より右眼が大きくなり、点眼治療を受けていたが、悪化していくので当院を受診。



上画像は来院時のもの、左眼は白内障、右眼の牛眼は重度、重度の乾性角膜炎。
超音波検査で右眼球、白内障以外構造異常なし、左右眼球径は深さはほぼ同じ、横軸は5mm程度右眼球の方が大きく後方圧迫あり。眼球後方に高エコー部があり、眼球後部腫瘍の疑いがあり、右眼球全摘出手術を行う。病理検査で視神経髄膜由来の髄膜腫と診断された。

  
        手術前。                 摘出眼球と付属物。

現在、4か月が経過していますが、再発はみられていません。髄膜腫は良性の腫瘍病変ですが、腫瘍境界は不規則・不明瞭で、局所再発の可能性がある腫瘍です。


◆ 症例5

Mix、9才、男の子、1か月前より両眼緑内障を発症、点眼治療を受けていたが良くならず、両眼とも牛眼になる。担当医が両眼眼球摘出を勧めるため、ほかに方法がないかということで当院へ来院。初診時、左右眼圧50〜60mmHg、角膜浮腫、ぶどう膜炎合併、牛眼。当院では眼球摘出、義眼、毛様体破壊術(冷凍手術)の3つを提案。飼い主さまとの相談で毛様体破壊術を選択しました。


      術前の画像、流涙、痛みあり。               冷凍手術の画像
  
手術20日目の画像、角膜をこすったため両眼とも白濁しています。



手術50日後の画像、眼圧も低下し、眼球が小さくなっています。痛みはありません。 ただ、角膜の白濁は残りました。現在は角膜の白濁はほとんどなくなりました。



今回は眼が大きくなっている症例の一部を集めて紹介しました。原因としては緑内障、網膜剥離による眼球出血、、眼球後部の腫瘍、眼球内の腫瘍(今回なし)、眼球炎(今回なし)などがあります。眼が大きいだけで緑内障の牛眼を疑いがちですが、ほかにもいろいろな病気で起こりますので注意がひつようです。(院長)


眼瞼炎、マイボーム腺機能不全の2症例


◆ 1例

10歳のポメラニアン、体重4.5kg、♂、2カ月前より両眼瞼腫脹、流涙・眼脂が多くなる。かかりつけの動物病院で2カ月治療を受けていたが改善しないので当医院へ来院しました。

初診時の右眼(上)、左眼(下)です。

両眼とも上眼瞼、下眼瞼がかなり
腫脹しています。


下の画像は内科治療、投薬、点眼治療40日目です。

  左(左眼)  右(右眼)

下の画像は治療60日目です。
両眼とも腫脹はかなり取れ、流涙、眼脂も少なくなりました。オーナーさんも満足しています。なお、自宅で薬剤でない、継続処置をしています。

下の画像は治療60日目です。

両眼とも腫脹はかなり取れ、流涙、眼脂も少なくなりました。オーナーさんも満足しています。なお、自宅で薬剤でない、継続処置をしています。

◆ 2例

7か月令のチワワ、体重2.3kg、♂、7日前より眼瞼炎が両眼に発症、かかりつけの動物病院で治療していたが、悪化速度が速いので当院を受診。

  左(左眼)  右(右眼)

上の2画像は初診時のものです。右上の眼瞼は化膿しています。なお、左右上下の眼瞼もかなり腫脹し、流涙、眼脂もかなり出ております。

上の画像は内科治療6日目のものです。左右眼瞼の腫脹は見られますが、右上眼瞼の化膿は治癒しています。

  

上の2画像は治療25日目のものです。両眼の眼瞼の腫脹は完全に取れ、もとの眼の状態にもどりました。なお、処置(薬剤投与ではない)は継続していただいております。

この2例に共通することは、マイボーム腺機能不全が見られたことです。マイボーム腺は涙成分の油を分泌する腺で、この腺が異常をきたすと今回のような、重度の眼瞼炎やドライアイになることがあります。この2症例のように年齢に関係なく発症しますので注意が必要です。なお、2症例ともマイボーム腺の手入れを自宅でしていただいています。(院長)


当院受診前は角膜ジストロフィーと診断されていた2症例


◆ 1例

8歳のパピオン、体重6.4kg、♀、5か月前より両眼が充血、角膜に穴が少しできてきたということで治療を受けていたそうです。当時の診断は角膜ジストロフィーとのことで、治療法はないとのことでした。
当院へは両眼充血がひどくなり、角膜のクレーターが大きく、増えてきたので来院したそうです。

 右眼

 左眼

上の2画像は当院初診時のものです。
角膜検査の結果、一部角膜実質に到達している点状性角膜炎と診断しました。点眼と内服による治療を開始。

 右眼

 左眼

上の2画像は治療14日目です。結膜の充血も消え、角膜のクレーターも少し修復されています。

 右眼

 左眼

上の2画像は治療21日目の状態です。両眼角膜のクレーターは消え瘢痕のみが見られます。この時点でフルオレセイン染色は陰性となりました。
患者さんの希望で、その後様子を見ていますが2カ月経過しても順調とのことです。

◆ 2例

5歳のボーダーコリー、体重13.5kg、♀、右眼を2か月前より角膜ジストロフィーと診断されて点眼していたが、眼球結膜の充血がひどく、角膜中央ジストロフィー部位の広がりが大きくなったということで当院を受診。

初診時の画像です。眼球結膜の充血、角膜中央部の白斑が見られます。なお、フルオレセイン染色はありませんでした。診断の結果、角膜上皮と角膜実質の間の膿瘍、角膜膿瘍と診断。点眼と内服薬による治療を開始しました。

治療7日目の画像です。結膜の充血は消え、白斑の大きさも一定で、円形になりました。

治療14日目です。白斑が薄くなってきました。

治療35日目です。白斑はさらに薄くなりました。なお、患者さんの希望でこの後治療せず様子をみています。今のところ変化はないとのことです。

この2症例は角膜ジストロフィーと診断を受けていましたが、実際には治療の出来る角膜障害で、ここまで回復しました。セカンドオピニオン、サードオピニオンの大切さを痛感した2症例です。



▲ページトップへ




HOME 診療案内 病院案内 症例紹介 アクセス