2022/12/19
犬や猫の誤食は頻繁に見られる事故で、特にクリスマスやお正月といったイベントの多い年末年始に増えます。
人にとっては美味しい食べ物でも、犬や猫が食べると有害となってしまう物がたくさんあります。
犬や猫が食べてはいけない物をしっかり知って事故が起こらないようにしましょう。
食べてはいけない物について
自宅によくある食べ物で犬や猫が食べてはいけない物は
・ブドウ(レーズン)
・ネギ類(ネギ、タマネギ、ニンニクなど)
・チョコレート
・キシリトールガム
・カフェインが含まれる物(お茶、コーヒー、エナジードリンクなど)
・マカダミアナッツ
・アボカド
などが挙げられます。
何を食べたかや、食べた量によって症状が異なってきます。
上記の食品はどれも大量に食べると命に関わるので注意が必要です。
食べたことが分かった時は、すぐに病院に連れて行くことが重要となります。
もし食べてしまった場合について
食べた量が一口くらいで、元気や食欲も問題ないようであれば問題ないこともありますが、
まずは動物病院に連絡して、受診したほうがいいか指示を仰いでください。
受診する際には、何をどの程度食べたのかを明確にしてください。
必ず食べた物のパッケージがある際は、持っていくようにしましょう。何の商品を食べたのかのかの確認でき、残りの量から食べた量を推測できます。
また、包装された物を食べた場合は、パッケージごと食べたかどうかも確認してください。食べた量が少量であっても、パッケージによってはそれが腸に詰まって腸閉塞や腸穿孔(読み方:ちょうせんこう、腸に穴が開いた状態)を起こす可能性があります。
またレントゲンに写らない素材の場合は、食べたかどうかを判断することも困難になります。
治療方法
まず、食べてしまったものを吐かせることができそうであれば、吐かせる処置を行います。
ただ、食べてから1時間以上経過していると既に吸収が始まっていて間に合わない場合があります。
嘔吐やよだれ、元気がないと言った症状があり、体の状態が悪い時は、点滴や薬を使って治療します。場合によっては命に関わるので入院が必要になることもあります。
予防
予防方法としては、犬や猫の手の届くところに物を置かないことです。
日常的に使う物でもペットにとっては危険な物がたくさんあるので、常に部屋を綺麗にして手の届かないようにしておくことが大切です。
また、犬や猫をケージの中に入れておくのも一つの手です。
まとめ
食べてはいけない食べ物の誤食は、知識があれば予防ができる事故です。
特に若くて好奇心旺盛な犬や猫で起こることが多いので、若くして命を落としてしまう危険性もあります。
飼い主さんが正しい知識を持って、十分に気をつけて大切なペットの健康を守ってあげましょう。
愛犬の気になる症状があれば、当院へご相談ください。
TEL:048-281-3166