愛犬・愛猫の目の異変に気づいていますか?|視力低下のサインと早期発見の重要性│埼玉県川口市-森田動物医療センター

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みなさんは、愛犬や愛猫の目に異常を感じたことはありませんか?
視力低下は、犬や猫の生活の質(QOL)に影響を与える深刻な問題です。視力が低下すると、普段通りの行動が難しくなり、ストレスや不安を感じてしまいます。そのため日々の観察と定期的な検診により目の異常を早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。

今回は、犬や猫の視力低下のサインや早期発見に役立つ対策についてご紹介します。

■目次
1.犬の視力低下のサイン
2.猫の視力低下のサイン
3.視力低下の原因と関連している病気
4.早期発見と予防のための対策
5.まとめ:愛犬・愛猫の目の健康を守るために

 

犬の視力低下のサイン

犬の視力が低下すると、以下のように普段の生活にさまざまな変化が現れます。

 

<暗い場所を怖がる>

暗い場所で視力が低下する症状(夜盲症)で、犬によく見られます。夜盲症を引き起こすと、暗い場所や夜間に歩くことをためらったり、動きが遅くなったりします。特に夕方以降の散歩中に元気がない、暗闇での行動が不自然になる場合は注意が必要です。

 

<ものによくぶつかる>

視力低下により、ものの位置や距離感を正確に把握できないため、慣れた室内でも頻繁に家具にぶつかったり、つまずいたりします

 

<階段などの段差を嫌がる>

視力が低下すると、高低差を認識するのが難しくなり、段差を怖がることがあります。

 

<見た目の変化>

視力低下の原因が白内障や緑内障の場合、が白く濁ったり、眼球が大きく見えたりすることがあります。

 

猫の視力低下のサイン

猫の視力低下は行動の微妙な変化を通して現れることが多いため、些細な変化を見逃さないことが大切です。以下のようなサインに注意しましょう。

 

<高い場所へ飛び乗らなくなる>

視力低下により距離感や高さを判断しづらくなり、ジャンプを躊躇するようになります。

 

<ものにぶつかる頻度が増える>

猫も犬と同様、視力の低下により家具や壁にぶつかることが増えます。

 

<夜や暗い場所での活動性が落ちる>

猫は本来、暗闇でも活発に動き回る生き物ですが、夜間に動きが悪くなったり、不安そうに歩き回ったりしているときは視力低下のサインかもしれません。

 

<動きが遅くなる>

素早い動きが減り、以前よりもゆっくり歩いたり慎重に動いたりするようになります。

 

<瞳孔の異常>

健康な目は光に反応して瞳孔が収縮しますが、視力低下や目の病気があると、瞳孔の反応が鈍くなることがあります。

 

特に猫の場合、慢性腎不全に伴う高血圧が目の血管に負担をかけ、最終的に網膜剥離を引き起こすことがあります。網膜剥離は急激な失明を招く可能性があるため、定期的なチェックが必要です。

 

視力低下の原因と関連している病気

視力が低下する原因は多岐に渡りますが、主に以下の病気が関連している可能性があります。

【年齢に関連する視力低下】

<加齢白内障>

水晶体が白く濁る病気で、6歳以上の犬に発症する白内障を加齢白内障といいます。

 

【遺伝性の目の病気】

<進行性網膜萎縮症>

徐々に網膜が薄くなる病気で、最終的には失明してしまいます。この病気は、犬に多く見られます。

 

<緑内障>

眼圧が上昇して視神経を損傷し、視力低下を及ぼします。特に、柴犬が好発犬種として知られています。

 

【全身疾患に伴う目の問題】

<高血圧、慢性腎不全>

前述したとおり、高血圧により目の血管に負担がかかり、網膜剥離を起こします。また、慢性腎不全は高血圧の原因となります。

 

<糖尿病>

高血糖により、代謝異常が発生し水晶体の中に糖分が蓄積して白内障につながります。

 

早期発見と予防のための対策

犬や猫の視力低下は、早めの対応が進行を防ぐカギとなります。そのため、飼い主様は日頃から愛犬や愛猫の目をしっかりと観察することが重要です。ここでは、以下の2つの観点から対策法をご紹介します。

 

【定期的な目の観察とセルフチェック方法】

<目の見た目>

眼球がきれいで透明感があり、充血や濁りがないか確認します。

 

<瞳孔の確認>

明るい所では目が収縮し、暗い所では散大するのかを確認します。また、左右差がないかも着目します。

 

<涙や目やにの量>

涙や目やにが多い、緑色の目やにが出るなどの症状が見られた場合は、視力低下につながる前に早めの対応が必要です。

 

犬の目やにが増える原因と対処法についてはこちらから

 

【動物病院での眼科検診の重要性】

犬や猫の目に異常や視力低下の兆候を感じたら、すぐに動物病院で診察を受けましょう。また、定期的な眼科健診を受けることで、犬や猫の目の健康を守り、視力低下を予防できます。

 

まとめ:愛犬・愛猫の目の健康を守るために

犬や猫の視力低下を防ぐためには、飼い主様が普段から行動や目の状態をチェックし、動物病院での定期的な眼科健診を欠かさないことが大切です。また、早期発見により進行を遅らせたり、治療の可能性を高めたりすることができます。

そのため、些細なことでも獣医師に相談し、犬や猫の視力を守りましょう。

 

■当院の秋の予防・検診キャンペーンについて

当院では、期間限定の健康診断キャンペーンを実施しております。健康診断は、犬や猫の病気の早期発見や健康状態のチェックに欠かせないものです。普段元気そうに見える子でも、定期的に健康診断を行うことで、隠れている病気を見つけることができます。また、血液検査、尿検査、糞便検査などを組み合わせ、総合的に健康状態を確認することが可能です。

また、キャンペーンでは4つの健康診断メニューをご用意しております。
コースメニューは、気軽に受けられる「お手軽コース」や、より詳しい検査を行う「しっかりコース」、犬や猫それぞれの専用コースからお選びいただけます。

この機会にぜひ、愛犬や愛猫の健康状態をチェックし、病気の予防や早期治療につなげましょう。詳細やご不明点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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